理科講義ノート

中和反応

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中和反応

  1. 中和反応
    1. 酸と塩基
    2. pH
    3. 中和反応とは
    4. 中和反応と熱

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中和反応

酸:水素イオンを出すもの。

塩基:水酸化物イオンをだすもの。

水溶液の酸性やアルカリ性の性質は、この水素イオンや水酸化物イオンによるものである。また、

酸:水素イオンを出すもの。

塩基:水素イオンを受け取るもの。

という定義で扱うこともある。

酸と塩基

酸と塩基は、お互いを打ち消す反応(中和反応)で、塩と水を生成する。

1) 中和反応は、右辺に水が出来るように考える。

2) 左辺の水素イオンと数と水酸化物イオンの数を合わせる。

左辺では、酸を前に、右辺では塩を前に書くようにする。

それぞれの化合物は、よりプラスになるほうを前に書く。

[酸]+[塩基]→ [塩]+[水]

太字は重要なもの
強酸弱酸価数強塩基弱塩基
塩酸 HCl
硝酸 HNO3
酢酸 CH3COOH1価水酸化ナトリウム NaOH
水酸化カルシウム KOH
アンモニア NH3
硫酸 H2SO4二酸化炭素 CO2
シュウ酸 (COOH)2
2価水酸化カルシウム Ca(OH)2
水酸化バリウム Ba(OH)2
水酸化銅(Ⅱ) Cu(OH)2
リン酸 H3PO43価水酸化銅(Ⅲ) Fe(OH)3
【注意する酸と塩基】

CO2 + H2O → H2CO3 → 2H+ + CO32- 二酸化炭素は水に溶けて水素イオンを発生

NH3 + H2O → NH4 + OH-  アンモニアは水に溶けて水酸化物イオンを発生

pH

水は、次のように電離している。

H2O ⇔ H+ + OH-

このとき、それぞれのイオンの濃度(mol/L)をかけ合わせると一定の値を示す。

それぞれを[H+][OH-]であらわすと。

【イオン積】陽イオンと陰イオンをかけ合わしたもの

 [H+]×[OH-]= 10-14 (mol/L)  1/100,000,000,000,000

【中性】

水素イオン濃度[H+]と水酸化物イオン[OH-]が等しい。すなわち

[H+]×[OH-]= 10-7 × 10-7 (mol/L)

このときの水素イオン濃度[H+]=10-7(mol/L)をpH7とあらわす。

[H+]が10倍になると、pH6、100倍になるとpH5とあらわす。

中和反応とは

中和反応と熱



First Published
2006-04-01
Last Modified
2006-04-08 12:00:00 (JST)
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